【プロジェクト紹介】Oracle Fusion Cloud ERP (旧: Oracle ERP Cloud)の運用保守—お客様から信頼を得るために大切にしていることとは?

社員インタビュー

ホープスで働く社員に実際のプロジェクトのことについてお話を伺いました!

今回お話を伺ったのは新卒入社8年目のK.Yさん。Oracle Fusion Cloud ERP (旧: Oracle ERP Cloud/以下、Oracle ERP Cloud)の導入経験を経て、ホープスのOracle ERP Cloud保守運用の礎を築く。エンドユーザーとの誠実なコミュニケーションを大切に、信頼を得ながら日々業務を全うしています。今後は保守運用の更なる拡大を目指し、業務知識の深化、若手育成にも力を入れていきたいとお話されていました。

K.Yさん ERP本部 OracleDiv3グループ 2018年新卒入社

【プロフィール】経済学部出身。就職活動を進める中でITに興味を持ち、新卒でホープスに入社。

入社当初は鉄道会社の券売機システムのマイグレーションを担当。C#やVB.netを使ったスクラッチでのシステム開発において一部の機能開発を担当した。入社後3つ目のプロジェクトにてOracle ERP Cloudの導入プロジェクトに参画。その後は一貫してOracle ERP Cloudに携わっている。北海道からのフルリモートで活躍中!

運用保守のプロジェクトに関して(プロジェクトの入り方・業務内容)

ー現在の保守運用という立場でお仕事されているのはいつ頃からですか?

K.Yさん:入社3年目の夏頃、最初は導入プロジェクトに参画して半年くらい経験を積みました。その後銀行のお客様の Oracle ERP Cloudのシステム保守に参画したというのが、今に繋がっています。

銀行の案件では、導入経験があったということもあり保守チームのリーダーとして参画させていただきました。保守対応が落ち着いてきたタイミングで、保険のお客様の Oracle ERP Cloudの導入プロジェクトに参画し、銀行のお客様の保守と並行して、保険のお客様の導入を進めました。その後導入が終わると保守が始まり、銀行のお客様と保険のお客様の保守を並行して行う。また期間が経つごとに保守工数が縮小すると、また別の導入プロジェクトが保守フェーズに入ったタイミングでホープスが保守を担当する…そのような形でホープスの保守はプロジェクトをどんどん広めていきました。

そのような中で、プロジェクトのリーダーをさせていただくのですが、工数としては0.2とか0.3とか、ものによっては0.1で入ることもあり、常に3~5プロジェクトを掛け持ちして入るという形となりました。

ー全て別のお客様になるんですか?

K.Yさん:エンドユーザーさんはそうですね。

落ち着いてきていて、あまり問い合わせがないお客様もありますが、常に現在担当している5社を頭の中に入れながら動いています。

ーすごいですね!

ー5つ掛け持ちしていらっしゃるということで、一つピックアップして現在関わっているプロジェクトについてお話聞かせてください。プロジェクトの概要から教えていただけますか?

K.Yさん:はい、一つ上げると、 財務会計や管理会計と呼ばれる、社内の経営方針を定めるための情報を管理する目的で導入された Oracle ERP Cloudの運用保守を行っています。

ーエンドユーザーはどんなお客様ですか?

K.Yさん:IT系の情報通信業です。

ー導入からホープスが担当しているプロジェクトですか?

K.Yさん:いえ、導入は元々グループ企業であるADXコンサルティングで行っていて、ホープスメンバーもそこに入っている形でした。保守フェーズからホープスがプライムとして担当しています。

ープロジェクトの期間や規模はどんな感じですか?

導入時は20人月くらいのプロジェクトで1年かけてカットオーバーとなりました。そこから保守運用に入り、現在は4名で参画しています。

ー4名体制ということですが、K.Yさんはどのような役割を担っているんですか?

K.Yさん:このプロジェクトに関してはPMとして中途入社の方がいて、僕はPLとして携わっています。更にメンバーが2名という体制です。全員がホープスメンバーで、保守フェーズのスタート直後は6名体制でした。3~4か月が経ち、落ち着いた頃からは今の4名体制となりました。

ー保守運用というとお客様との会話は結構多いですか?

K.Yさん:そうですね。基本的にはチャットのやり取りですが、週次で定例したり、必要に応じてミーティングをしているので、エンドユーザーさんとコミュニケーションするというのは他プロジェクトと比べると多いと思います。

ーお客様からはどのようなご要望が多いですか?

K.Yさん:システムを使っている中で、もう少し工数を割かずにデータを一括で自動更新できないかという工数削減の要望、もっとこういう粒度で数字を見れるようにしたいという開発している帳票の数字の見せ方、あとは、こういった形でデータをとれないかというようなデータ抽出の方法等、そういったご相談が多いです。

Oracle ERP Cloudの運用保守に必要なスキルに関して

ー次にいま運用保守で使用している技術スタックを教えてください

K.Yさん: Oracle ERP Cloudだとあまり技術的なところは正直ないのですが、強いて言えば帳票開発などに使用しているSQLですね。一部バッチ処理があるので、そういったバッチ処理にPL/SQLを使用しています。

ーなるほど…では必要なスキル要素でいうと、どういったところになりますか?

K.Yさん:はい、やっぱり製品そのものの知識です。 Oracle ERP Cloudの標準機能の画面操作や、あとは標準の設定部分ですね。こう設定するとこのように動くというような。

それと、特にクラウドの保守だと、製品自体の知識ももちろんですが、簿記といった会計の知識。そういう知識がないと、そもそもお客様との会話にならなかったりするので業務知識があることはとても重要です。

ー Oracle ERP Cloudの製品に詳しいということと、会計の知識があるということが大事ということですね!

大変だった経験・そこで得られたもの

ーK.Yさんがお仕事していくうえで大変だった出来事はありますか?

K.Yさん:そうですね、大変だったのは、導入時の作業で旧システムから Oracle ERP Cloudにシステムを切り替えるにあたり、データの移行をするのですが、データ移行がうまくいっていない現場がありました。私は保守フェーズから担当したのですが、保守になってもデータに不具合が発生したため、お客様からそのことで問い合わせをいただく形となり、それにより工数もかかり、お客様からもご指摘をいただき…そういう点においては大変なだったなと感じます。

ーそれは本来であれば導入フェーズで検知され修正されるべきことですよね?

K.Yさん:そうですね、導入フェーズの事前の移行テストや、本番稼働前の移行テスト環境で問題ないかを確認し、問題なければ同じ手順で本番環境で行うのですが、そこでしっかり検知できずにそのまま導入、本番カットオーバーとなってしまったという感じなのかなと思います。

私自身は保守から入りましたが、お客様からすると関係ないので…正直当時はお客様からのご指摘を受けることも多かったです。でも、この経験により、そもそもの原因・分析を行い、そこで物事の背景というかどういった経緯でそうなってしまったのかという本質を見る意識をつけることができました。

ー成長の機会になったんですね!

K.Yさん:そうですね!

ー困難も前向きにとらえられるK.Yさんだからこそ、今があるんですね!その後そのことが活かされた経験とかってあったりしますか?

K.Yさん:何か問い合わせがある度に問い合わせの背景というか、そもそもなぜその問い合わせに繋がっているのかというっていう、「なぜそうなったのか」を意識するように自然となっているのかなと思っています。

そうすることで、先回りしてお客様に確認して、よりよい提案ができるようになってきているなぁと思います。

ー確かに。なぜその質問をされたのか背景を理解することで、次に活かせたり、お客様に言われる前に動けたりすることで信頼が高まるということですね。

ーちなみに、先程のお客様も最初は信頼が崩れてしまったようですが、どう回復していったのですか?

K.Yさん:トラブルがあると、上手い言葉で伝えようって考えてしまうことがあると思うのですが、変な小細工をせずに正直にお客様に現状を伝えて…当然お客さんから叱咤されたりもしましたが、問題になっている部分を一つ一つ潰して、お客様に嘘をつかないというか誠実に接していくこと、当たり前のことではあるんですけど、それを繰り返し行い、今は当初と比較して信頼されているな、と感じています。

ーやっぱり誠実さ、大事ですね。お客様から信頼を得るために何か工夫されてることはありますか?

誠実さを前提としたら、保守は特にコミュニケーションが一番大事です。お客様とのやりとりが多いので、できるだけレスポンスを早くすることで、ちゃんと見てくれているんだなっていうことを伝えることができます。回答できずとも、レスポンスを早くして、いつまでにという期日を伝えたり、遅れそうになったら正直に相談して…というようなコミュニケーションをとることが大切。あとはお客様から何か言われたときに、ここもさっきの本質に繋がるのですが、自分の意見もしっかりお客様に伝えて、しっかり考えて作業している、考えて向き合っている、というのが伝わるようなコミュニケーションを心がけています。

やりがいに関して

ープロジェクトにおいて、どういうところがやりがいですか?

K.Yさん:エンドユーザーさんと近いところでコミュニケーションが取れるので、他の導入プロジェクトと比べると、そのまま直接感謝を伝えてもらえる機会が多く、そういった言葉をいただいた時に頼っていただけているんだと実感し、やりがいを感じます。

ースキルが身に付いたなという観点ではいかがですか?

K.Yさん:考える力や、背景を見ながらお客様がなぜ困っているのかという分析力に関しては力がついてきてるなって思います。

ー今後のやりたいことや展望に関してはいかがでしょうか?

K.Yさん:ホープスの保守を拡大していくこと、これまで以上にお客様と密なコミュニケーションがとれるように簿記や会計の勉強をして業務知識を深めていきたいです。あとは、今の若手メンバーを育成して、リーダーができるメンバーを増やしていく必要があると思っているので、後進の育成も頑張っていきたいなと思ってます。

ー素晴らしいですね!今後の保守プロジェクトの拡大が楽しみです。本日は、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

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