安定稼働と戦略業務の両立――日産化学様のAnaplan 運用保守移管事例

事例紹介

本記事では、日産化学株式会社様(以下、日産化学様)が、シナリオ プランニング・分析プラットフォーム「Anaplan」の運用保守を内製からホープスへ移管した事例をご紹介します。
移管により、運用保守に充てていた工数を削減し、データ分析やコア業務への集中を実現しました。
同様の課題を抱える企業様の参考になれば幸いです。
デジタル改革推進部 デジタル戦略室の担当者様に詳しくお話を伺いました。

Anaplan 導入の経緯

💡Anaplan 導入をされたきっかけと、その際の背景についてお聞かせください。

浦様
日産化学は、国内だけでなく海外にも製品を出荷するグローバルな事業を展開しています。国内外への出荷・生産・在庫計画の情報を社内で整備・活用するため、シナリオ プランニング・分析プラットフォーム「Anaplan」の導入を検討しました。コンサルティング会社とともに構築を進め、2022 年頃に本格稼働を開始しました。構築により、全ての出荷・生産・在庫計画の情報を一元的に管理し、共有できるようになりました。
自社で運用を続けた後、運用保守を外部委託する方向で検討を始めました。

運用保守移管を検討したきっかけ

💡運用保守を外部委託する方向で検討を始められたきっかけを教えてください。

浦様
運用保守フェーズに入ると、デジタル戦略室としてデータ活用やデータ分析といった戦略業務により注力したいと考え、安定稼働の体制を整える方向で検討を始めました。
「特定の担当者に依存せず、いかなる状況下でも安定稼働を担保できる体制を築くこと」――これが移管の真の目的でした。業務の継続性を担保し、組織としてより付加価値の高い業務に注力するための戦略的な判断です。

ホープスを選んだ理由

💡2024 年のAnaplan Connect のブースでホープスと出会われたとお聞きしていますが、ホープスを選ばれた決め手は何でしたか

浦様
運用保守を委託する会社を探した際、複数のルートでホープスさんの名前が挙がりました。「あれ、同じ会社じゃないか」という状況があり、業界的に実力が認められているのかなと感じました。

鹿倉様
ホープスさんは、専門用語を噛み砕いて説明してくれるなど、私たちにもわかりやすく伝えてくれる印象でした。技術的な専門性と、ユーザー側に寄り添うコミュニケーションのバランスがとれていると感じられ、その点が私たちにとって大きな安心材料になりました。

移管プロセスの設計と不安解消

💡運用保守移管を進める上で、重視された点や、ホープスの提案で安心できたポイントがあれば教えてください。

篠崎様
当社は⾧期契約を想定していましたが、ホープスさんからは「まず3 か月間試していただき、その上でご判断ください」という提案を受けました。円滑な移行を重視し、手順とスケジュールを具体的に詰めていきました。
進め方の説明や落とし込み方が非常にわかりやすく、納得して進められました。
スケジュールとToDo が見える化され、納得して進められた点が大きな信頼材料となりました。

移管後の成果と活用方法

💡2025 年4 月に運用保守移管が開始されましたが、どのあたりから移管後の成果が見えてきたと感じられましたか?

浦様
移管当初は、ベテラン1 名と若手1 名の体制でした。若手の方も吸収力が速く、事前のe ラーニング教育を経てすぐに設計書を読み込んで理解を深めてくれたため、安心できました。
3 か月目頃から成果が見えてきました。当初は不透明だった部分もスムーズに進み、担当者から「ここが違うのではないですか」という建設的な意見が出るようになり、チームとしての成⾧を実感できました。

💡ホープスのチームのコミュニケーションや運用方法で、印象に残っている点があれば教えてください。

篠崎様
ホープスさんのチームは、定例会や報告、チェックなど、決められた手順を全員が同じ品質で提供してくれており、会議で出た議題や決定事項は、その場でしっかりと記録に残し、後から振り返れるようにしています。
この積み重ねがあるからこそ、高い品質が保たれているのだと感じます。

不具合発生時の迅速な対応

💡移管後、6 月頃にトラブルが発生したとお聞きしていますが、その時の対応はいかがでしたか?

鹿倉様
移管後、6 月頃に一部、不具合が発生しました。
その時、すぐにミーティングを設定し、我々と同じ目線で解決に向け会話ができ、安心して話せる環境でした。
データの整合性を一から見直し、予防につながる監視体制を構築し、実施しました。同様のトラブルは防げています。「起きたことにどう対処し、次に活かすか」を見える化してくれたことで信頼が深まりました。

リソース効率化の実現:コア業務への集中を可能に

💡移管により、運用保守作業の工数はどの程度削減できましたか?また、削減できた時間をどのように活用されていますか?

浦様
移管により、運用保守に充てていた工数は大幅に削減されました。鹿倉と篠崎は、それぞれ運用保守にフル稼働で当たっていましたが、移管後は実質1 人分程度の工数で済むようになっています。
削減できた時間は、個別の業務に充てられています。ユーザーへのアプローチ機会が増えただけでなく、データを活用してユーザーと対話する――こうしたビジネスの根幹に関わる業務に注力できるようになったことが、最大の成果です。

篠崎様
運用保守業務を外部に委託したことで、まとまった作業時間を確保できるようになりました。その時間をシステムの仕様策定やユーザーとの協議など注力したい業務に充てられるようになりました。

今後の展望

💡ホープスとの今後のパートナーシップについて、今後もっとこうしてほしいという点や、今後どのような展開を期待しているかを教えてください。

浦様
現場にはさまざまなスキルレベルの方がいるため、ホープスさん側からも積極的に声をかけていただき、些細な修正でも作業効率が上がるような改善提案をいただけるとありがたいです。
デジタル戦略室で一元管理し、ガバナンスを維持することで、社内で同じデータに基づいた議論をしやすくしていきたいです。また今後は、保守の枠を超えてデータ活用領域での協業も検討しています。
ホープスさんにはさまざまな企業との取引で得られた知見があると思います。
今後もAnaplan 以外の領域も含めて、幅広いサポートを期待しています。

同様の課題を抱える企業へのアドバイス

💡同様の課題を抱えている企業や、運用保守を委託することを検討している企業に向けて、アドバイスがあればお願いします。

浦様
移管をスムーズに進めるには、事前に運用フェーズを具体的にイメージし、将来の運用体制や業務の流れを想定しておくことが重要です。
ホープスさんのように段階的なプランを明確に示してくれるパートナーを選ぶことで、「これなら任せられる」という納得感が得られました。
コンサル領域では、多くの会社が「最適な提案ができます」とアピールします。一方、ホープスさんは実務経験に基づいた提案をしてくれます。例えば、トラブル発生時の復旧方法や対応手順など、実践的なノウハウを提供してくれる点が特徴です。
パートナーを選ぶ際は、こうした実務経験に基づく提案力を持つ企業を選ぶことが重要だと考えています。

まとめ

日産化学様の事例から、Anaplan の運用保守移管により、以下の成果が得られたことが分かります。

  1. リソースの効率化:運用保守に充てていた工数を削減
  2. コア業務への集中:データ分析や本来の戦略業務に注力できるようになった
  3. 継続的な改善:トラブル発生時の迅速な対応と、再発防止策の実装

ホープスとのパートナーシップにより、単なる運用保守委託を超えて、データ活用などといった次のステップへの展開も見据えた関係性が構築されています。

運用保守の効率化とコア業務への集中は、多くの企業にとって重要な経営課題です。
日産化学様の事例が、同様の課題を抱える企業様の参考になれば幸いです。

取材協力: 日産化学株式会社様 デジタル改革推進部 デジタル戦略室
・浦 大佑 様
・鹿倉 千佳 様
・篠崎 稜 様
実施時期: 2025 年4 月より運用保守移管開始
取材日: 2026 年1 月21 日
使用製品: Anaplan(シナリオ プランニング・分析プラットフォーム)