ERP導入プロジェクトの裏側、全部聞いてみた!ホープス開発リーダーインタビュー

プロジェクト紹介

今回はホープスで働く社員に実際のプロジェクトのことについてお話を伺いました!

K.Sさん ERP本部 Oracle Div-1グループ

【自己紹介】
ホープス新卒入社の8年目。大阪府出身。
上京して入社後の1年半は営業職として勤務。
その後エンジニアとして1年、東京で計2年半経験を積み、出身地の大阪に戻る。
大阪ではエンジニアとしてプロジェクト現場に参画。
現在は開発のチームリーダーとして活躍中。
趣味は、コーヒー焙煎・ゴルフ・音楽

【参画中のプロジェクトについて】

ー現在、開発リーダーとしてプロジェクトに携わっているとのことですが、プロジェクトの概要についてお伺いさせてください
お客様の業種やどのようなシステムを扱っているのでしょうか?

K.Sさん:エンドユーザーは旅行業ですね。大手ベンダーが元請けで、そこからホープスが請け負っているので商流としては二次請けのプロジェクトです。
ホープス以外の協力会社も含め、プロジェクト全体で150名~200名の大規模な案件に関わらせていただいています。
扱っているシステムは、会計システムでいわゆるOracle Fusion Cloud ERPの領域となります。

ー担当領域について教えてください。

K.Sさん:プロジェクトの概要としてはOracle Fusion Cloud ERPの導入で、担当領域はAP, ARとなっています。
 ※AP=買掛管理 AR=売掛管理  

ーチーム体制はどのようになっていますか?

K.Sさん:ホープスからは、10名規模で参画しています。PLとテクニカルアドバイザーがいて、その下に開発リーダーとして私が入っています。そこで6名のメンバー管理をしています。

ー担当フェーズについて教えてください。

K.Sさん:ホープスが請け負っている範囲は、基本設計・詳細設計・開発・単体テスト・システムテストの範囲ですね。
日本法人向けに会計システム導入のプロジェクトが単体で動いていて、それを海外の拠点にも導入するというのも並行して動いているような形になっています。初めは国内向けの担当をしていたのですが、既に導入プロジェクトが始まっており、現在は海外向けの部分を担当しています。

その後また別の拠点に導入していくような形で、国内導入のノウハウを活かしながら海外への導入に活かしたり、海外特有の要件をそこで受けて設計するような形になっています。対応範囲としては変わらないのですが、プロジェクトとしては横展開していく形で進んでいます。

ー海外向けの導入プロジェクトということですが、仕事上で英語を使うこともありますか?

K.Sさん:微妙なところですね。Oracleのサイトなどはすべて英語なんですが、海外の方とのやり取りは基本的にベンダーが行っています。そこから共有される要件とかは日本語になるので、業務上でそこまで英語を使う機会はないかなと思います。

【コミュニケーションについて】

ーホープスのメンバー同士でのコミュニケーションを取るうえで大切にしていることがあれば教えてください。

K.Sさん:コミュニケーションに関してはホープス内はTeams、ベンダーとはSlackで行っています。フルリモート勤務なので、状況が分からないというのが大前提です。これは私のモットーにも関わるのですが、「伝える」と「伝わる」は違うということをかなり意識をしています。

「伝える」は、自分が伝えたという自己満足だと思うんですよね。一方で「伝わる」は、相手の立場に立った状態になるのでそこは常に意識していて、これは若手が多いチームなのでメンバーにも意識するよう伝えています。
またフルリモートだとちょっと分からないこととか聞きづらい状況に陥りがちですが、気軽に声を掛けられる・掛け合えるよう午前中に各メンバーへ個人チャットで状況確認をしています。

リモートでも実際に隣にいるような感覚で仕事ができる、そのような環境が理想ですね。

【プロジェクト上での大変さ、課題】

ープロジェクトを進めていく上で、直面した課題や大変だったことのエピソードはありますか?

K.Sさん:国内対応を行っていた時の話ですが、当時ホープスではOracle Fusion Cloud ERPの導入実績が無かったり経験がまだ浅かったんですよね。そこで別のプロジェクトでの導入実績を参考にしたいと思ったのですが、ゼロからのスタートだったこともあり、今回のプロジェクトではあまり過去のノウハウを活かせませんでした。

管理資料を作るところから進めたり、レビューをどのように進めるか?などの仕組みを整備したり、軌道に乗るまでの最初の1~2週間は苦労しました。

ー苦労されたという管理体制の構築は、お一人で作っていくところからのスタートだったのですか?

K.Sさん:いえ、基本的にはPLの方が担当していたのですが、その方が管理資料を作ることがあまり得意ではないようだったので、「自分がやろう!」と思い、周りを見ながら私が手を挙げました。

ーなるほど。苦手なところをフォローし合うような感じですね!

K.Sさん:はい!過去のプロジェクトからの経験もあり、自分の得意なところはやった方が良いというのは感じています。

ーご自身で一番成長できたなと思うことはどのようなことでしょうか?

K.Sさん:開発リーダーとして5名以上のメンバーを率いるということが今回初めてで、最初は右も左も分からなかったため上長にも相談しながら対応していました。自分一人で解決してきたものが解決できないとなったときに、誰にどうお願いをするのか、どう配置していくのかということが課題でしたね。メンバーに依頼をする際には明確に、「ここの範囲までお願いね」というようにきちんと言語化して伝えたり、「ここから先はまた相談しましょうか」というように次のマイルストーンを置くようにすることを心掛けています。

ーこのようなマネジメント経験が、今のプロジェクトから大きく得られたものになりますか?

K.Sさん:そうですね。これは私の個人的な目が養われたというところなのですが、やはり普段からの仕事に向き合う姿勢が見えるようになりましたね。一言でいうと、「やる気」になってしまうのですが、それがある方と、最低限で良いと思っている方と、伸びしろの違いはかなり大きいなと実感しました。これは自分にも言えることなので、きちんと向き合わないといけないなと思いましたね。

【今後のプロジェクト内での展望】

ー今もたくさんのご経験をされている中で、今後のプロジェクト内での展望やこういうことをやりたいみたいなことはありますか?

K.Sさん:まだ決まってはいないのですが、今後PLとテクニカルアドバイザーがプロジェクトから離任する可能性がありまして、そうなると私がホープスの中で一番上の立ち位置になります。

展望というよりは必ず成し遂げたいこととしては、このプロジェクトに携わっているメンバーの稼働時間を増やさずに定時で上がらせる、尚且つホープスとしての品質をこれまで以上に上げていくことを目指していきたいですね。

【ホープスで続けている理由】

ーちなみにホープスに入社して今年で9年目だと思いますが、ホープスで働き続けられている理由は何になりますか?

K.Sさん:そうですね、これは若いメンバーにも「なぜホープスにいるんですか?」とたまに聞かれるのですが、ここで勉強ができる内容があると思っていて、辞めるともったいないと思うんですよね。

今でいうと「リーダー経験」ですね。これからは「責任者として推進できるかどうか」が勉強できる内容になってきます。私の人生観は最後まで勉強だと思っているので、勉強ができる題材があるのであれば続けていきたいです。
勉強するのは結構しんどいですが、人は楽な方に流れていきやすいんですよね。7~8割の人がそうだとすると自分が少数派に回ることで、少しでも上に行けるんじゃないかと考えています。自分をいじめるではないですけど、そういう考えがあるので、良い意味で居心地の悪いところを求めています(笑)

ー素晴らしい考えですね。ありがとうございます。

【仕事のやりがい】

ー今のプロジェクトにおいて、一番のやりがいは何でしょうか?

K.Sさん:そうですね、やはりメンバーの成長ですかね。それが今はやりがいになっています。半年前、1年前だったら出来なかったことが、今となっては簡単に出来るようになった状態を見ていると、教えて良かったなと思います。

ー教育メンバーには、どのようなことをメインに教えているんですか?

K.Sさん:7割が開発能力、3割が業務イメージの伝達ですね。
開発については、正直知ってる・知らないの世界なので、「こんな知識があるよ」と言うだけですが、業務イメージを伝えるのは結構難しいんですよね。

エンドユーザさんの業務をイメージしてと言われても難しいと思うので、まずは日常生活に置き換えるようにしてみてというのは伝えています。
例えば請求書はレシートに言い換えるみたいに。買い物をしたらレシートをもらうよね、というように日常生活から考えるようにしたいと思っています。

ーメンバーには何か求めるものはありますか?

K.Sさん:理想を言えば自走できる人なんですが、それはかなり難しいので、しっかりコミュニケーションがとれるということを求めています。ちゃんと質問をしたり、こちらからの質問にもきちんと答えるなど、しっかりとコミュニケーションが取れる人になること。まずはそれがあれば良いと思っています。

ー今のホープスの立ち位置で、ベンダーさんに対して気を付けていることや大切にしていることは何かありますか?

K.Sさん:はい、エンドユーザーの要件を我々の想像だけで解釈しない、ということです。全員がそういう認識だとは言えませんが、私の中ではそこが一番大事かなと思っています。

例えば、「この仕様ってどうでしたっけ?」というような内部で質問が飛んできたりしますが、そこの仕様を私の判断で決めてはいけないので、「ここはベンダーさんもしくはエンドユーザさんに確認しましょう」というように、念のためであっても聞くようにしています。

ーそれはエンドユーザさんの下というか、直接やり取りしているのがベンダーさんだからということですか?

K.Sさん:そうですね。二次請けなので直接エンドユーザさんには聞けないという背景から、少し早めに気づいた段階で確認するようにしないと、回答が一週間後や二週間後になったりするので、そこのリードタイムも考えながら対応しています。

ここの仕事の進め方についても、メンバーに伝えるようにしています。

【今後について】

ー今のプロジェクトが終わったら、次にやりたいことなどありますか?

K.Sさん:そうですね…目先でいうと、現在のプロジェクトの責任者に関しては、やってやろうという気持ちがありますし、
その先でいうと、更に大規模な案件のリーダーとかはチャレンジ要素として挙がってくるかなと思います。

ー今回はホープス一筋の開発リーダーであるK.Sさんにお話を伺いました。
 本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

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